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-からむし織-
からむしは、イラクサ科に属する宿根草の植物で、苧麻(ちょま、からむし)、または青苧(あおそ)といい、一般的に畑で栽培するからむしの繊維を青苧と呼んでいます。
からむしを原料とする上布の生産地では、越後(越後上布・小千谷縮布)や宮古(宮古上布)、石垣(八重山上布)などがあり、昭和村は本州における唯一、上布原料の産地となっています。
植 付
からむしは、雪がとけ5月中旬頃からむしの根を20〜30センチに切ったものを7〜10センチ間隔におき、 土を3〜5センチかけて植えますが、1年目は雑草を取り除く程度で、2年目以降に焼き畑をおこない、3年目から収穫ができるようになります。
からむし焼き(焼畑)
からむし焼き(焼畑)は、旧暦4月の中の日(5月21日の小満の日)を目安に行っています。これは、からむしの発芽がばらばらなので、根に刺激を与えて一斉に発芽させるために行います。
また、害虫の駆除や焼いた灰を肥料にする意味もあります。からむしの栽培が最も盛んだった大正以前には、どこもかしこも火の海と化し、夕空をこがし壮観だったようです。
収 穫
からむしの刈り取り時期は、8月中旬以降になると皮が厚くなり品質が落ちることから7月20日より8月12日までに行います。
まず1本ずつ根元にカマをあて、斜めに刈り取り、手で葉を落として尺丈といわれる寸法をはかる定規でそろえて束ねます。 からむしの寸法は、「親苧1.27m(4尺2寸)」、「かげ苧1.15m(3尺8寸)」とし「かげ苧」は枝のないよく伸び最上質のもので、「親苧」は枝のある太いものとに選りわけます。
浸 水
刈り取り選別したからむしは、皮をはぎやすくするため、数時間冷たい水に浸します。
からむし剥ぎ
水に浸したからむしは、1本ずつていねいに、皮部が2枚になるようにはぎます。
はいだ皮は1にぎりくらいに束ねて、また水に浸します。
水に浸すのは、皮を乾燥させないためとからむしから出る青水を流すためです。
からむし引き
苧引き具を使い、はいだ皮からさらに素皮をとって、引きますが、引きながら良品、不良品を区別していきます。
引き終わったら10グラム程度に束ねて2日くらい日陰干しにします。
乾 燥
屋内で干されたからむしは、昔の単位数量である100匁(約375g)にまとめ、ひにあてないよう、シーツなどをかけて保管します。
苧績み(おうみ)
からむし引きによって取り出された繊維(青苧)を細かく裂き、糸を紡いでいきます。1本1本指で裂くので根気のいる作業となります。
帯1本分の苧績みには、2ヶ月程かかります。
撚りかけ
おぼけ(苧桶)と呼ばれる丸ワッパにためられた糸を静かに取り出して湿らせ、糸車でよりをかけ、丈夫な糸に仕上げます。
からむし織
紡いだ糸は、昔ながらの機織り作業(いざり機による手織り作業)により、立派な反物に仕上げられます。 糸がデリケートなため高度な技術を必要とします。 からむしは反物になると糸が強いため100年は持つと言われます。
肌に付着しない夏衣として気持ちよく、一度着用すれば他の織物を着ることができなくなると言われています。
現在では、着尺、帯、小物等がからむし織で生産されます。
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