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頑張らなくても
いいからね
2016年に東京葛飾区から定年退職後移住。
夏場は、村のキャンプ場の管理人をしながら、自由気ままに生きる。
長期休暇には、奥さんや娘さんも来村し、田舎暮らしを家族で楽しんでいる。
最近は、老人クラブにも加入し、ゲートボールも楽しんでいる。
- 愉快なおじさん 遠藤さん
- 2016年に東京葛飾区から定年退職後移住。現在は、村のキャンプ場の管理人などをしながら、気ままに生きる。
どうしても古民家がよかった
リタイアしてから昭和村に移住した、遠藤さん。
リタイアしてから地方へ移住というパターンは、全国的にはよくありますが、意外と昭和村では少ない事例。村に移住するまでの流れを聞いてみました。
- 遠藤さん
- ずっと、古民家とか温泉とかが漠然といいなぁと思っていて。昔よく奥日光の方に遊びに行ってたからそのあたりで探してみたんだけどいわゆる別荘地。金額もとても手が出るようなものではなかったけどね。
よろしくお願いします。
候補地は他にもあったということですね。
- 遠藤さん
- そう。最初、会津若松市で田舎暮らし体験ができる家を借りて3ヶ月ぐらい暮らしみたの。その間に住宅とか仕事とかを探しててね。
奥会津にも結構来ていたよ。それである町で物件を紹介してもらったんだけど、築30年ぐらいの住宅で古民家ではなかったの。でもさ、すごい土地があって1万数千坪かな?それも全部引き受けてくれるならタダでいいよって。
すごい!広大な土地。そしてタダじゃないですか!
- 遠藤さん
- でも、やっぱり古民家じゃないのがどうもしっくりこなくてさ。それに近くでしょっちゅう熊が出るっていうしさ(笑
なるほど、だからその物件には決めなかったと。
古民家への憧れというかこだわりが強いんですね。正直、私も古民家に住んでますけど、冬は寒いし、改修もお金がかかりますよね。
- 遠藤さん
- 本とか読んでてもずっと古民家の本ばかり読んでたの。ここが魅力ってはっきり言い切れるようなことはないんだけどさ。やっぱり古民家がよかったんだよね。
隣の部屋にさ、ビリヤードの台があるんだけど、古民家じゃないと置けないでしょ。置けないことはないけど、置いたとしてもプレーできないじゃん。でも、やっぱり古民家じゃないのがどうもしっくりこなくてさ。それに近くでしょっちゅう熊が出るっていうしさ(笑
(隣の部屋へ移動)確かに、このサイズは…。よほど大きな家じゃないと無理ですね(笑)
- 遠藤さん
- まぁ、このビリヤードの台、元々この家にあったんだけどね(笑)
古民家の改修は、結構かかる
話は、戻るんですけど、この物件は長らく空き家でしたよね。どの程度改修工事をされたんですか?
- 遠藤さん
- 水回りは全部直したよ。生活できるように直しただけっていうのが正しいかな。下屋が出て、キッチンとか、お風呂とかあったんだけど、下屋を壊して中に入れた感じ。それでも結構かかった。
長らく空いているとやはり水回りは痛みますよね。下屋をなくすのは、雪国では正解だと思います。ご自分で、少しづつ改修しているお話も聞きましたけど、今後のご予定は?
- 遠藤さん
- うーん、まだ奥の部屋とか、全然片付いてないんだけど、もういいかなって。少しキレイにすればいいかなって。でもさ、古民家の改修って難しいよね。
改修に当たっては、村の補助金も活用してますよね?
- 遠藤さん
- 最初、村の補助金の存在を知らなくてさ!県の補助金は知ってたんだけど、途中で教えてもらって(笑)
役場を介さず移住された遠藤さんならではですね。色々わからないことがある時どうしてるんですか?知り合いも親戚も村内にはいらっしゃらないですよね?
- 遠藤さん
- 集落の中では、2軒となりの馬場さんに良くしてもらってるよ。移住する前は、金山町にいる知り合いに色々話とか、アドバイスをもらってたかな。
行政としては、移住される方にお願いしていることがひとつあって、「地区の普請(共同作業)には顔を出して下さい」と。地域に馴染めるかどうかが、大切ですし、困った時に皆さん助けてくれますからね。
- 遠藤さん
- それは、金山町の知り合いにも言われたよ。もちろん普請には、参加するし、ちょっと前に老人クラブにも入ったよ。僕が老人クラブって早い気がするけど(笑
そんなに住みやすくないよね(笑)
実際、村で生活してみて数年経ちましたけどいかがですか。
- 遠藤さん
- 買い物とか商店もあんまりないし、正直そんなに住みやすくないよね(笑)
確かに…。車がないと不便な村ではあります。でも出て行こうとは思わないんですか?
- 遠藤さん
- なんだろね、こういうもんかなぁと。あんまり気にしないで、何でもやちゃう性格だから(笑)。でも、楽しくやってるよ。ようやく生活の流れもできてきたし。
なるほど。ずっと気になっていたんですけど、家族のご理解はあったんですか。
- 遠藤さん
- まぁ、好きにすればってな感じかな(笑)。ちょくちょくこっちに遊びに来てるよ。
理解あるご家族なんですね。若い世代の人が移住をするとなると、仕事に住宅に色々と考える人生の一大イベントだと思います。あんまり住みやすくない(笑)この村ですけど、大変なことってありますか?
- 遠藤さん
- 大変なことは、仕事さえなんとかなればないかなぁ。僕の場合は幸い、夏場はキャンプ場の管理人の仕事させてもらってるし。こういうと語弊があるかもしれないけど、「頑張らなくてもいいからね。」
なんだろう、この村の空気感が意外とあってるかもしれないなぁ…。
遠藤さんも活用した空き家の改修支援制度の詳細は、関連ページの移住支援ページから。
昭和村で空き家をお探しの方は、関連ページの空き家バンクのページから。